記念シンポジウムIIは、「高齢社会の健康とQOLを支える歯科衛生士の役割」の演題にて行われ、基調講演を東京歯科大学社会歯科学教授石井拓男先生がご講演されました。さらに、石井教授をコーディネーターに、東京都・鉄鋼ビル歯科診療所宮地建夫先生が「8020臨床現場からのアプローチ」と題し、残存歯数のみにこだわらず、患者の個別差・多様性を重視し、長く関わることの重要性を長期に渡る症例を通じてご解説されました。次に、藤田保健衛生大学医学部教授東口高志先生は、「経口摂取とQOL~口腔ケアからのアプローチ~」と題し、栄養サポートチーム:NST(Nutrition Support Team)の「経口投与は最高の栄養管理法であり、栄養管理の最終目標である」という活動目標に向かった取り組みを、愛情あふれる医療人の心とともにお話いただきました。次に東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学教授山根源之先生が「チーム医療における口腔ケア~歯科衛生士教育における取り組み~」と題し、チーム医療の一員として歯科衛生士が介入していくことの重要性について講演されました。最後に、今後の歯科衛生士活動の更なる発展を期待する活発なディスカッションで締めくくられました。